ランカウイのなまこ

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マレーシアのお土産物というと何を思い浮かべますか?バティック、カヤ、マンゴーやドリアン入りチョコレート、そしてなまこ石鹸も人気ですね。なまこ石鹸はランカウイのお土産物として知られていますが、現地の人々にとっては、なまこ(gamat/ガマッ)=オイル(minyak gamat/ミニャッ•ガマッ) として親しまれています。火傷、切り傷、結構ぱっくり開いた傷口でも、まず言われるのは「minyakつけときなさい。」。焦げたような黒色、決して芳しいとは言えないその匂い、「本当にこんなんで効くの?」と思ってしまいがちですが、これが結構効くんです。因みにお値段は、小さなボトル1本がわずか1リンギット前後。大抵は10本か12本のセットで売られています。

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このminyak gamat 、最近はたくさんのお店が販売していますが、ランカウイの地元民に聞くと、最も古いブランドはWarisan Saju。100年以上島民に親しまれていたminyak gamatを、Sajuさんが本格的に製品化したのだそうです。現在は彼のお孫さんが会社を継いでいるそうですが、お祖父様の顔写真が今でもそのトレードマーク。こちらのボトルには二代目のお父様の写真もあり、これだけでなんか効いてくる気がします。




そして、ランカウイでなまこといえばberonok(ブロノッ)。より小さく白い種類のなまこで、島の人々はこれを生のまま小さく刻み、数種類のハーブやエシャロット、チリパディ、お米を燻して砕いたものなどを混ぜて、和え物として食べます。Kerabu beronok(クラブ•ブロノッ)と呼ばれるこの料理は、マレーシアでもランカウイでしか食べられない家庭料理ですが、最近では島内のレストランでも見かけるようになりました。機会がありましたら、ぜひお試しあれ。

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