『テロライザーズ』&「ムーンライト・シャドウ』(東京国際映画祭2021)

前回の投稿でもお知らせしましたが、今年も10月30日から11月8日まで、東京国際映画祭が開催されました。

今年は、マレーシアを舞台にした映画は上映されませんでしたが、マレーシア出身の監督の作品が2作品、東京国際映画祭で上映されました。

1本目はホー・ウィディン監督の『テロライザーズ』です。ホー監督は、ジョホール州ムアー(Muar)生まれ。ニューヨーク大学で学んだ後、台北を拠点に活動しています。『テロライザーズ』の舞台も台北で、台北に住む複数の若者たちが登場し、物語が進むにつれて、彼らの抱える苦しみや悲しみが明らかになっていきます。台北駅での通り魔事件から物語がスタートしますが、映画が進むにつれて、事件の真相も明らかになっていくという、ミステリー仕立てにもなっています。

テロライザーズ』はホー監督の長編4作目に当たりますが、長編第1作の「ピノイ・サンデー」は第10回NHKアジア・フィルム・フェスティバル(2009)、第3作の「幸福城市」は第19回東京フィルメックス(2018)で上映されていて、日本にも馴染みの深い監督さんかも知れません。

残念ながら、『テロライザーズ』はまだ配信などでは見られないようですが、『幸福城市』はNetflixで見ることができるようです。

『幸福城市』
https://filmarks.com/movies/81531


テロライザーズ』の予告編と監督のトークは、YouTube東京国際映画祭のチャンネルで見ることができます。

予告編
https://youtu.be/Inxk-cGf8KM

TIFFトークサロン ホー・ウィディン(監督/脚本/編集)
https://youtu.be/R8x30zhiMAo


マレーシア出身監督によるもう1作はエドモンド・ヨー監督の『ムーンライト・シャドウ』です。こちらは吉本ばななさんの原作を日本人キャストで、日本で撮影された作品で、Nippon Cinema Nowのカテゴリーで上映されました。

こちらもオンラインで予告編と監督のトーク(このために来日され、対面のトークだったようです)も、オンラインで見ることができます。


予告編
https://youtu.be/scpUg1hLCBs

TIFFトークサロン エドモンド・ヨウ(監督)
https://youtu.be/wK8Wdy0TZsc


『ムーンライト・シャドウ』は来年1月から始まる日本映画祭でマレーシアに凱旋(?)、日本でもWOWOWシネマで放映されるようです。


Japan Foundation Kuala Lumpur日本映画祭2021
https://www.jfkl.org.my/japanese-film-festival-2021/

WOWOWシネマ『ムーンライト・シャドウ』
https://www.wowow.co.jp/detail/174912